復興の途遠く
昨日は某所で勉強会に参加してきました。
むちゃくちゃ忙しいのですが、興味あるテーマだったので。
テーマは「復興への胎動」。昨年10月の新潟県中越地震の復興に関して、市民の立場からずっと参加していられる方からのお話しをうかがいました。
現在は「中越復興市民会議」という団体で活動されています。
現場を担ってきた方の話は、凡百の評論とは比べものにならないくらい重みがありました。
震災から9ヶ月が過ぎ、地元ですら震災被害は過去の話になりつつあります。
『災害は全国ニュースになるが、復興はローカルニュースにすらならない。』
情報発信と簡単に言うが、実際におこなうことは難しいのです。
復興と言っても被災者の皆さんでは置かれている状況に格差があり、一人一人の状況を考えると愕然とします。
注目され支援も厚い地域とそうでない地域の格差。(「来なかったサンタクロース」)
住居やライフラインが被害を受けた状況と復旧状況の格差。
家族や生活の維持に関する格差。
仮設住宅に住めるのは2年間という期限があります。
しかし住んでいる方には高齢の方もいます。終の棲家が仮設住宅というのでは、あんまりです。
マスコミに報道されなくなったから一段落ついたのでは?などと言ってられる状況ではないのです。
とりあえず薦められた本を購入して読了してみます。
中越大震災―自治体の危機管理は機能したか