可能性は無限ではないのだ


<詐欺>高級婦人とデートで登録料詐取、被害者1万人超





 「高級婦人とデートするだけで数万円稼げます」と雑誌に虚偽の広告を出し、現金を振り込ませた詐欺の疑いで静岡県警が逮捕したグループの被害者が、全国で1万人以上にも上ることが分かった。

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 調べでは、佐藤被告らは04年秋ごろから「ビッグウェーブ」「パラダイス」「クリスタル」「サン・アカデミー」の4社の名前を使い、成人向け雑誌などに「全国のリッチな高級婦人とのデートがお仕事です」などの広告を載せ集客していた。

 客の電話には女性アルバイト約20人が対応し、「数時間交際すれば3万円、お泊まりなら7万円稼げる」などと説明。「登録料」2万1800円と引き換えに女性10人分の写真を客に郵送。「交際したい女性3人に転送する」と履歴書を送らせ、「3人の紹介料」1万2000円と合わせ、多くの被害者に計3万3800円を振り込ませていた。

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今も口座への振り込みが絶えないという。





騙す方が悪いのだが、騙される方も問題があるという論調が多いのですが、ちょっとだけ擁護してみます。



誰もが、うまい話には裏があると分かっています。

その警戒をかいくぐって振り込ませるのだから、心理的な反応を上手に利用しているのでしょう。



こうしたあり得ない詐欺に引っかかる人は、自分に対して過剰な期待を持っている。

もっと自分には可能性があると考えている。

「あり得ないだろう」と思いながら、自分なら...ひょっとして...という幻想を抱いて、見え透いた手口に引っかかってしまう。



建設的な方向へその思いこみを向かわせることが出来れば、すばらしいことがあるかも知れません。



しかし、世に出るにあたっては、冷静に自分自身を評価する努力を惜しんではいけません。

可能性は無限に広がっている(かも知れない)が、啓発や娯楽に費やすことの出来る時間は有限です。

実現可能性を考えると、残念ながら未来の可能性は有限とした方が現実的です。

ですから、自分を評価した上で身の処し方を考えた方が良いでしょう。



ま、いつまで経ってもそれを出来ない人を世間では阿呆と呼ぶのだが。



それにしても、被害総額は3億円以上か....