年金制度
江角マキコ「将来、年金貰えないなんて言ってるの誰?誰から聞いた?」
「財務省。」
http://www.mof.go.jp/singikai/zaiseseido/siryou/zaiseia150912e.pdf
我が国の年金制度は、現状のままでは、維持できない状況にある。
江角マキコが出ている社会保険庁のCMが顰蹙を買っている。
タレントは魅力を現金に換える商売であり、趣旨に賛同しているからとか、製品が気に入って薦めているからCMに出ているわけではない。所詮Entertainer(電波芸者)に過ぎないのだから、だまされる方が無邪気なだけで、江角マキコを叩くのは見当違い。ただ、このCMに出ることによって自らの商品価値を落としてしまったのは気の毒である。
閑話休題。年金と言っても、積み立て方式と賦課方式がある。積み立て方式は、自分が積み立てたお金を、特定の受給年齢に達すると受け取る仕組みであるが、日本の公的年金が採用している賦課方式では、現役世代が払っている年金の掛け金を集めて、そのお金を年金受給者に分ける仕組みでである。ぶっちゃけ、巨大ネズミ講方式であり、払った分が貰えないというのは、積み立て方式と誤解していると思われる。
少子高齢化の進展に伴い、賦課方式である年金の将来が不安視されており、日銀貯蓄広報委員会の1998年調査では、「老後の生活を心配している」世帯は8割を超えており、「年金だけではゆとりがない」と回答した国民が7割にも達している。
現在の年金問題の根底には、政治不信、官僚不信がある。1人1人は優秀で志もあるのだが、組織となると組織防衛力が働いてしまうのだろう。
20代の未納率が50%を超えているということは、政治的不信任を突きつけられていることであり、為政者は猛省すべきである。
運営に失敗しても尚自己保身に汲々とするから軽蔑されるのだ。
単純に基礎年金部分は最低保障として税負担、加算部分は個人年金で運用すれば良いのではないか。
必要な資金なら税負担する。老人が生活の不安を感じることなく暮らしていける豊かな社会を作り上げたことは、誇るべき事であって、高齢者の既得権益を取り上げようなどと狭い料簡を言ってはいけない。
在任中は消費税を上げないなどとセコイことを公約するのでなく、とっとと上げて破綻状況にある政府財政赤字を一刻も早く解消すべきだ。
この上まだ、自らの利益を確保することしか考えないようであれば、いよいよ見放されるよ。