聞いてないよう


李陵・山月記
8月に読書塾で特別講師を務めることになってます。課題図書は30冊の中から中島敦の「李陵・山月記」を選びました。

高校生の時に読んで以来、好きな本ですので、嬉しいです。


それは良いのですが、昨日の読書塾で重大な話を聴きました。講師をお願いしている方の親友で、某大銀行の頭取に就任される方がおられます。その縁で各地の読書塾に時間を作って参加されていて、8月は長岡に来たいとおっしゃっているとのことです。

8月って僕が講師をやる月じゃないですか!冗談じゃない!何てことをおっしゃっていられるんですか!お願いですからヤメテ下さい!

「特別講師が主役であるべきなのに、頭取が来たら霞んでしまうじゃないですか。お断りします。どうしても8月に来たいとのご希望であれば、通常の形式にしましょう。僕が主役でなければイヤです。」と抵抗したのですが、他の塾生は人ごとですので、面白がって『イヤイヤ、たとえ頭取でも、この塾に参加するからには、一塾生でしかない。あくまで君が主役だよ。』と心にもないことを言って、取り合ってくれません。

本来なら、長岡でこのような会に参加される立場の方ではないので、ものすごい人数でものすごいメンバーが集まるに決まっています。『100人ぐらい入る会議室を確保しないとイケナイなぁ』とニヤニヤしながら言われました。これはイジメです。

何でこんなにビッグイベントが集中するのでしょうか。『艱難困苦、玉汝於成(艱難[かんなん]、汝[なんじ]を玉にする。)』とありますが、それにしたって程度ってものがあります。