櫻井よしこさん講演会


権力の道化
櫻井よしこさん講演会へ行ってきました。実は長岡出身なのです。高校の大先輩にあたります。

僕の勤務先の社長と同級生なのですが、ブラウン管で見るよりずっと綺麗でした。まさにクール・ビューティです。にっこり微笑んで、「石橋君」なんて呼ばれたら、メロメロでしょうね。

上品な、にこやかな表情で、優しい口調で、むちゃくちゃ辛辣なことをおっしゃってます。シビレます。

日本が問題を抱えていることが問題ではなく、問題解決するための能力と意思に欠けていることが問題だと論じられました。

郵政民営化道路公団民営化などを取り上げ、官僚の不誠実さを糾弾されます。

アメリカと中国の戦略を鮮やかに分析し、日本の国家戦略のないことを指弾されます。

国益を重視し、国家の安寧と国民の安全を確保するのが、政治家、官僚の役割なのに、それを疎かにして、私益、省益の保身に走っている現状を厳しく指摘されます。


僕ら聴衆へ頭と心を鍛えることを要請されました。

情報をつかみ、全体を見る能力を身につけること。あちこち手を出すのではなく、テーマを決めて集中して専門分野を作ること。

それにより、洞察する能力が身に付く。

まったくその通り、最近の僕は、あちこち食い散らかしすぎてますな。

心を鍛えるとは、勇気を持つこと。櫻井さんに言われると、世の男性はうつむいて自省するしかないです。

非常にタメになりました。


官僚が誠実であることを期待しても良いが、盲信してはいけません。きちんとチェックして初めて、信頼できのです。

最近は明治期の本をよく読むのですが、そのころの指導者はすでに歴史の中で評価されています。

現在の政治、社会も、100年後、200年後は歴史となります。後世からどう評価されるのでしょうか。

「冷戦という状況下で経済力を持ったが有効に使うことが出来ず、冷戦終結と同時に、政官の腐敗を許し衰退の一途を辿った。」

そのようになるかどうかは、僕らの責任なのです。