経済状況


大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代
某所で会合があり同窓の先輩より経済状況を聴く。

  1. アメリカの雇用は拡大しており需給がタイトになっていると思われるが、賃金が延びていない。サービス産業のオフショア化による影響か。
  2. 中国人民元先物市場の動向からすると市場は1年後に5%程度の切り上げがあると見ている。かつての円相場のように急激に上昇するのではなく、緩やかに上昇すると思われる。
  3. GDP100万ドル当たりの付加価値を生じるために必要な原油
    • 日本:427バレル
    • アメリカ:668バレル
    • EU:482バレル
    • 中国:1,492バレル
  4. 原油消費量の伸び(1994年〜2004年)
    • 日本:-8%
    • アメリカ:+15.8%
    • EU:+7.7%
    • 中国:+112.5%
    • インド:+80.8%
    ※日本と中国は消費量がこの10年で逆転している。
中国のバブル崩壊の噂は絶えないが、数値で見る限りは安定成長している。リスクヘッジは欠かせないが多様なシナリオを想定する必要がある。

付加価値創造に必要な原油量の違いは産業構造によることも大きい。今後一層、中国が日本向けのサービス産業に進出するにあたり、対応と利用を準備しておくこと。

僕は一介のシステム屋にしか過ぎないが、それでも中国ベンダーとの仕事があり、無関心ではいられない。

特にサービス単価が低下している現状では、ベンダーと相互に利用し合うような共生関係を築くことができるかは重要なポイントだ。

目の前の仕事だけやっていれば良いのではなく、顔を上げてちょっとだけ先を見てみることは大切なことだと思う。