ニッポン人には、日本が足りない。


ニッポン人には、日本が足りない。―銀山温泉老舗旅館・ジニー女将が綴る繁盛記
忘年会の時期になりました。今週がピークです。体調を崩さないように楽しまなければ。

これから銀山温泉の藤屋へ行ってきます。

予習のため、藤屋の女将さんである藤ジニーさんが書いた本を読んでみた。


日本そして日本人には素晴らしいところがとてもたくさんあるのに、その良さを忘れてしまっている、認めないのは残念ではないかしら、との思いがあります。

多民族国家で歴史も浅い国、アメリカという環境で生まれ育った私にとっての「日本」は、温かい心と伝統、まさに“精神と美”が共存する世界でした。


このように日本語は奥が深く、繊細で曖昧で翳りのようなものがあって美しいと思います。

正しい日本語、そして日本人の心を表現する日本語については、きちんと身につけていきたいと思っています。
政治経済を語る上で、曖昧であることは不利な点が多いが、情感を伝えたりするには向いている。

日頃意識することはないが、あらためてこう指摘されると、日本語の良さについて見直してみようと思う。


私が日本人以上に日本人らしいということをみなさまから聞いて、自分ではそう思っていないのですが、大変光栄なことと受け取っています。

日本に暮らして十五年。もしその間に、私のどこかに日本人らしさが備わってきたとしたら、それは我慢強さと親切心かもしれません。つまり、私は成長していると感じています。

我慢強さと親切心。これこそが日本人に備わっている素晴らしさ、価値ではないかと思います。

かつてアメリカはさまざまな“個性”を抱えつつも、それほど対決することもありませんでした。しかし最近は“ロードレージ“(アメリカで起きた、交通渋滞の際の発砲事件からできた言葉)のようでもあり、今、アメリカで上演中のコメディ映画『Anger Management』のようでもあります。それはアメリカ社会の劣化を意味しています。

価値観やバックボーンが違う者が付き合っていくのは、大変であると思う。

海外旅行していても細かい生活習慣の違いで不快に感じることが多い。ましてや隣人として、夫婦として、家族として関係を保つためには、大変な努力が必要であろうと考える。

しかし、お互いのバックボーンを理解した上で、違いを許容する社会を作り上げていく必要がある。そうしなければ、ここまで狭い世界になってしまった以上、破綻を来すことは間違いない。

対決を煽るのではなく、相互に理解していこうという姿勢が大切である。


Microsoft、ソフトからカギ十字を削除

Microsoftナチスのシンボルであるカギ十字を含むフォントの削除ツールをリリース。カギ十字だけを削除するツールも後日提供するとしている。(ロイター)

 米Microsoftは12月12日、最新版のOfficeソフトに誤って2つのカギ十字を含むフォントが入っていたため、同ソフトから問題の文字を削除して置き換えるツールを提供することを明らかにした。

 カギ十字を逆向きにしたまんじは、仏教国で仏陀の足や足跡を記号化したものとして使われている。この記号は中国や日本で仏教の伝播とともに普及し、メソポタミアスカンジナビア、インド、南北アメリカ古代文明においても広く使われていた。


卍
目障りだから、不幸な過去が在ったからといって削除しては、たとえ史実であったとしてもやがて埋もれてしまう。

逆にそれは遺すことによって後世まできちんと伝える必要がある。

ましてや、それが他の社会にとって意味がある内容であればなおさらである。