はじめてのローラー


のろまなローラー
今日ははじめてのローラーでした。

住宅地図を持って、順番に家々を廻って署名を集めます。

最初はベテランのT村さんにくっついて廻って、切り出し方や反応によっての受け答えなどをOJTします。

飛び込み営業の新入社員になったようです。


だいたい要領が分かってきましたので、手分けして廻ることにします。

細く開けた玄関ドアから『署名しません!』と言われ、ガチャンと閉められてへこみ、

皆まで言い終わらないうちに『分かってます。署名します。』と言われてホッとして、

『どうしようか迷っている』という方に粘り強く説明して納得してもらい署名をもらって喜びます。

『署名できない』と言われても、

「まだ署名期間はありますし、今後もチラシを入れていきますので、よくお考え下さい。」

と保留にしておきます。


居丈高になって説得しようとするのではなく、なるべく共通の視点から共感と同感を積み重ねていき、納得した上で署名いただくようでなければイケマセン。

シャットアウトされてへこんでも、いつまでも引きずらないで次の家へ笑顔で訪問しないとイケマセン。

修行。修行。


廻っていく中で、18年前に他界した母親の同級生だったという方と何人かお会いしました。

葬儀に来ていただいた方もいました。

懐かしそうに母の思い出を語っていただくのはウレシイのですが、

今年40歳になる男子をつかまえて『こんなに立派になって...』と涙ぐむのは止めて下さい。

ものすごく恥ずかしいです。


それにしても、利権をかすめ取ろうとか、権力を握ろうとかの了見でやっているわけではないのに、なぜ一軒一軒廻って頭を下げなければならないのか、理不尽に思えて仕方がないです。

しかし、判断に迷っている人には、やっぱり直接会って顔を突き合わせて話をしないといけないですね。

それは理屈や効率ではなく、お互いの反応を見ながら対話することで信頼関係を築いていくしかないのです。

最終的には人間性の問題になってしまいますね。


途中資料を取りに自宅へ戻ったところ、小学3年生の娘が『来週はお休み?』とのこと。

「う〜ん。来週も忙しいかな。どうしたの?」と訊いたら、

この春に新しい自転車を買う約束をしていたことを言われました。

ゴメンよ。次の土曜に自転車を買いに行こう。と約束しました。

空色の自転車が欲しいそうです。わかった。

キットだよ。もちろん。

さて、最優先でなんとかしなくては。