好きな服を着てるだけ 悪いことしてないよ


dazzlin vol.3―ヒップホップライフスタイルマガジン (3)
仕事場の近所に黒人の兄ちゃんがやっているヒップホップ系ファッションのお店がある。

全然着る気Nothing!だったので、地元みたいな地方都市でやっていけるのかな?と思っていたが、3年経って閉めるどころか拡張しているので、「へぇ、結構流行っているのね」と考え直したところだった。


ところがヒップホップ系ファッションには逆風が吹いているらしい。


NBA“ヒップホップ系”禁止

 NBAは17日、リーグのイメージアップのため新たなドレスコード(服装規定)を11月1日の開幕から施行すると発表した。インタビューや試合会場への出入り、プロモーションなどリーグやチームの活動に参加する際はノースリーブ、Tシャツ、短パン、サンダルなどは禁止。室内でのサングラスや帽子、ヘッドフォンの着用や、ネックレスを衣服の外へ出すことなども禁止となった。



 NBAではヒップホップ系ファッションが流行しており、スポンサーなどに配慮するリーグ側は「ビジネスカジュアル」を選手に要求。チーム独自のドレスコードも定めたトレイルブレイザーズのマクミラン監督は「選手は常にプロであるべき」と話したが、サンズのベルが「ヒップホップからNBAファンになる若者も多い」と言うように、選手からは反発の声も上がっている。

ふーん...ネットの良いところの一つに元ネタが簡単に見つかることにある。んでソースにあたってみた。


NBA Player Dress Code

Players are required to wear Business Casual attire whenever they are engaged in team or league business.

試しに訳してみた。


チームやNBAの行事に参加する場合、(NBAの)選手は、常にビジネスカジュアルスタイルを着用することが要求されます。


...キビシイな。


元々ヒップホップスタイルは、『アメリカの貧困層がガキの成長に合わせて服を買い与える金がないから、でかくなっても着れる様に、かなりのオーバーサイズの服を買って、無理やり着させていたのが発祥。』とのこと。

つまり、チンピラ⊂ヒップホップだったのが、ヒップホップ⇒チンピラの論理式が真と見なされるようになったので、『お前らプライベートで好きな服を着ているのはイイが、仕事なんだから空気読めよ。』ということですな。


でも「イケてる」「Coooool!」と評価されれば流行るし、「感じ悪い」「ダッセェ」と思われれば廃れていくものだ。

その中で、いつまでも評価されるファッションがスタイルとして残っていくものだろう。

過剰反応しすぎでは?


ちなみに近所の黒人の兄ちゃんは「何者だろう」と引いていたのだが、お店は内装をやっている先輩が手がけたところで、近隣の婿とのこと。

そう聞くと身内に(だけ)優しい田舎モノは「ガンバレ!」と思ってしまうのだな。