ジャンプを読むのは少年だけ?
僕はジャンプを読む。ヤングジャンプではなく、ビジネスジャンプではなく、少年ジャンプを毎週買って読んでいる。
以前は僕の住む地域ではジャンプが発売されるのは火曜日だった。出張で東京に行くと月曜から読めるので嬉しかった。
最近はナゼか日曜に買えるようになった。なーんも予定がない日曜の午後、ジャンプと焼き鳥を買ってきて、昼間からビールを飲みながらジャンプを読むのは、ちょっとした幸せだ。
マンガは面白い娯楽だと思うのだが、先週の日曜日に美容院へ行ってカットしてもらうのにジャンプを持って行ったら、いつもカットしてもらっている美容師さん(♂)に引かれてしまった。そんなに変かな。
そんな偏見を見返す力強い援軍がいた。
麻生外務大臣だ。
麻生太郎 コミックを語る
今、どれくらいお読みになってるんですか、コミック誌は?
麻生 え〜、「マガジン」「ジャンプ」「サンデー」「チャンピオン」。厚いやつが4つ。それから、「ビッグコミック」「オリジナル」「スペリオール」「スピリッツ」「モーニング」。あ〜、「ヤングジャンプ」「ビジネスジャンプ」。まだありますよ。
えええええぇぇぇ?!
あの強面の麻生先生が??
以前、選挙絡みで麻生先生の講演を間近で聴いたことがある。
非常に仕立ての良いスーツを着て颯爽と登場し、非常に論旨明確な話をされ、興味深く聴くことができた。
講演が終わってから質疑応答の時間になったのだが、ちょっと温いことをいった質問者に周りが引いてしまうほど突っ込んでいた。
政治家は選挙絡みの席では低姿勢でいるものという偏見があったのだが、全然容赦しない切り返しにビックリした。
毀誉褒貶のある方だけど、PoliticianじゃなくてStatemanなんだなぁ。と思った。
その麻生先生が週刊少年漫画誌を喜んで読んでいるなんて。
月曜目に「ジャンプ」読んで、『こち亀』読んで笑えないと「ああ、俺、疲れてるかな」って、思いますもの。
いや、最近こち亀はちょっと....
かわぐちかいじさんの『沈黙の艦隊』なんて、あれ、政治ですよ。国連にたいして、おもしろい角度から取り組んでる話ですから。あれは間違いなく政治ですよ。そうですね、中国の歴史を扱った『蒼天航路』なんてのもそうかもしれませんね。
少年誌から、成年誌までカバーされてるってのは、漫画評論家でも、あんまりいないんじゃないですかね。
麻生 僕は43歳で結婚したせいもあリましてね。下の子供が中学、今度高校生。上が大学に入ったぱっかりなんですけども。共通の話題としては、コミックっていうのは、実にいいんです。母親はまったく参加しませんけどね。父親と息子の、父親と娘の話題としては、結構いいんです。
イイね!同じコミックを読んで親子の会話。
僕も良さそうなコミックを居間に置いているんだけど、小学生にはワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
はちょっと早かったみたい。
麻生 ただね、老眼鏡かけてコミック読むのは、ちょっと努力ですね。それは間違いないな。老眼鏡をかけてね、やおらこう、コミック誌を出すっていうのは、飛行機の中なんかね、かなり抵抗ありますよ。新幹線の中なんかでね、最近、麻生太郎じゃないかなって見られること多いんですよ。普段はバッジつけてないせいもあって、昔はパレなかったんですけど、最近はパレる。真剣に「マガジン」なんか読んでると、ちょっと具合悪いかな、という感じがしないでもありませんね(笑)。
いや、麻生先生。ぜひ堂々と読んでもらいたいです。
そして「ちっ、またHunter×Hunter載ってねぇよ。」と悪態をついてもらいたいです。
最近は「アイシールド21」がイイですよね。