鶴は千年。亀は万年。人は百年。


ガラパゴス―ガラパゴス自然史/ゾウガメが島に帰る日
長寿の動物として亀は一万年生きるという伝説がありますが、いくらなんでもそれはないでしょう。

でも、どちらも動物としては比較的長寿らしいです。



動物の寿命を教えて下さい。


亀(ゾウガメ) 約100 〜150年

鶴       約 25 〜 30年(最長36歳)

とか。


世界最高齢175歳のカメ死亡


ギネス・ワールド・レコーズギネスブック)に生きている動物としては世界最高齢と記載されている175歳のガラパゴス・ゾウガメ「ハリエット」が22日、飼育されていたオーストラリア東部ブリスベン近郊のオーストラリア動物園で死んだ。豪AAP通信によると、死因は心臓発作とみられる。



 ギネス・ワールド・レコーズによると、ハリエットはメスで、1830年11月15日にガラパゴス諸島で生まれた。進化論で知られる英国の生物学者ダーウィンが1835年に捕まえ、英国に連れ帰ったといわれ、その後、ダーウィンが豪州に向かう友人に贈ったとされる。

ダーウィンに捕まえられた亀かぁ。

1830年生まれと言うことは、吉田松陰と同じ年に生まれたということです。

あまりの雄大さに感動しました。


人類の場合、限界寿命は120歳ぐらいとのことですが、高齢になれば疾患に罹るリスクは高くなり医療費が嵩みます。

また、身体能力や思考能力も衰えてしまいますので、果たして限界寿命に近づくことが、本人にとっても社会にとっても良いことなのかどうかは

ラザルス・ロングのように心身ともに健常なままで長寿となるためには、自然の状態ではなく、何らかの遺伝子操作(自然交配を含む)が必要になるでしょう。

ということは、既に生まれてしまっている僕らには、寿命の限界にチャレンジすることは難しそうです。

では、後天的に薬物を採取してはどうでしょう?始皇帝の昔より人類は不老長寿の薬物を求めていますが、未だ見つかっていません。SFでも「デューン」や「ノーストリリア」で寿命を飛躍的に延ばす薬物が登場しますが、いずれも高価で摂取による副作用があります。

でも、そうした手段に拠らなくても、健康を維持する方法があります。


 米国東部ペンシルベニア州のロゼトはイタリア移民が作った小さな町だ。どこにでも見られるベッドタウンは1950年代、心臓病による住民の死亡率が周囲の町の半分ほどだった。



 医学者の故ウルフ・テンプル大教授らは、ロゼトを含む一帯で診察や血液検査、面接を繰り返した。医学的には差がない。ただ一つ違っていたのは、住民の連帯感が強いということだった。「お互いの尊敬と助け合いが健康をはぐくむ」。


長寿の秘訣は人類社会そのものという仮説は非常に興味深いです。

ずっと追い求めていた青い鳥は、実は身近にいたということでしょうか。

ハーバード大のカワチ教授(公衆衛生学)は「他人との比較や、富を求めて過重労働になるストレスと、社会の結束が崩れることが健康を損なう原因」と考えている。