ネットはスーツの物からからギークの物へ


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ワールドカップ準々決勝、ドイツ対アルゼンチンを最後まで観戦してしまいました。

個人技が魅力的なアルゼンチンも良いのですが、やはり日本人ならドイツ応援でしょう。

合い言葉は「次はイタ公抜きで」。

しかしカーンといい、バラックといい、ドイツチームのキャプテンは類人猿顔が続きますね。(注:褒めてる)

ベッカムコーナーキックは「やるねぇ」という反応でも、カーンがPKを止めたり、バラックが同点アシストを決めたりするとテレビの前で「ヤッタ〜!」と喜んでしまいます。


さて、昨日ちょっと触れたGoogle Checkoutに関する所感の続きです。

簡単に言えば、ネット上での決済手段を提供するものです。

アメリカではPay Palという先行者がありますが、日本では強いプレーヤーは見当たりません。

今のところ利用者は売買両者ともアメリカ在住であることという制限があるが、日本でも近いうちに使用可能になるとのこと。


でも決済側の個人認証をどうするか?という問題があります。

決済手段を提供するGoogleとしては、法的リスクがあるため、売り手側が違法なものを販売したり、詐欺をおこなった場合に備える必要があるのですね。

そのため、売り手としてGoogle Checkoutに登録するためには、個人が特定できることが前提となります。

アメリカでは納税者番号や社会保障番号という公的な個人特定手段があります。

日本でそれに該当するものは住民基本台帳番号ですが、残念ながら騒動の末に導入された割にはあまり活用されていません。

行政手続きの簡素化や犯罪防止を目的とした認証手段としては、個人ごとに番号を割り当てるのが最善手だと思うのです。

行政側の目的外使用についての警戒は必要だけど、全面的に反対するのは神経質になりすぎかと。


閑話休題Google Checkoutが日本でも使えるようになると、モールサイトの終焉に繋がりますね

モールサイトの存在意義は、商材を持っているがネット上での販売サイトを構築するスキルがない売り手と、販売サイトを構築するスキルはあるが有効な決済手段を提供できない技術者というギャップに位置します。

現在、日本で利用できる簡便な決済手段としては、宅配業者の代金引き換えサービスがあります。

でも、荷物を受け取る者が決済しないといけないため、不在がちな者にとっては利用しづらいのだ。


Google Checkoutの素晴らしいところは、すでにAPIが公開されており、Mash Upができるようになっていることです。

これによりSmall Businessを展開している企業や個人のプログラマが、Google Checkoutを利用して、自分でサービスを提供できる。そうしてGoogle Checkoutの利用が普及していくという、技術者観点からは理想的な利用環境となってますね。



Googleに関しては、ビジネスを理解していないという批判はありますが、ネット上ではモヒカン族の支持を一身に集め、ギークの視点からビジネスを展開していく一貫性は感心します。

毀誉褒貶はありますが、元々ギークのものだったインターネットをギークの手に取り戻し、世界を変えていくという指針は、スバラシイと思います。