人生を変えるチャンス


先週は月曜日の21時から放送していたドラマ「ビギナー」が最終回でした。

様々な過去を持つ司法修習生のドラマでずっと見てました。

司法修習生は司法試験に受かった後、国家公務員扱いで司法研修所に入り、研修後に裁判官、検事、弁護士のいずれかになっていきます。

主人公である楓役のミムラさんが初々しくて良かったです。

毎回のエンディングでCarpentersのTop of the WorldをBGMにして、ちょっと変わった出演者が司法試験に受かるまで勉強している様子がフラッシュバックのように流れます。

楓さんは田舎から出てきて苦情窓口として辛いOL生活をしながら通勤電車の中、単語帳で勉強しています。

喧嘩ばかりしていたが不良少年が更正してアルバイトをしながら貧乏アパートで半纏を着て勉強してます。

肩で風を切っていた高級官僚は汚職により辞職に追い込まれ、司法試験で再起を図ります。

窓際にいたサラリーマンはリストラにより職を失って司法試験を目指します。

退屈な毎日を送っていた専業主婦が家事の傍らで勉強します。

ずっと司法試験浪人をしていた中年男性は、雨の中道路工事の現場誘導員をしながら受験勉強しています。

色んな背景をもつグループで司法教習所で課題に取り組んでいる様子は、現状に満足をせずに努力をした人が、人生を変えるチャンスをつかんで巣立っていこうとする清々しさがあって良かったです。


ルサルカは還らない 1 (1)
これに絡んで、ずっと前に読んだコミックスで忘れられないものがあります。

御厨(みくりや)さと美さんの「ルサルカは還らない」といいます。

IMFFRBの関係など面白い指摘があり、アジア情勢がきな臭い今読み返してもエンターテイメントのコミックスとは思えないほど示唆に富んでいます。

麻薬捜査から始まって、極東ロシアと中国北東部朝鮮族北朝鮮連邦国家として独立するという陰謀が明らかになります。

ストーリーの鍵として登場する、オホーツク海を暖めることでシベリアの温暖化を図る巨大衛星「ルサルカ」の存在が不気味です。

日系3世であるアメリカ人の主人公は、中国東北部から極東ロシア、北朝鮮に潜入して破壊工作をおこなっています。(これがまた気障で格好良いです)

戦闘の中で同行することになった中国の女工作員へ「自由になりたかったら俺たちと来い」と言ったところ、彼女は泣き出します。

「日本へ行っても..アメリカへ..行っても..私できる事..殺す..隠れる..そんな事しかない..自由に..なっても..私何もない..怖い。」

それに対してこう言って慰めます。

「自由って怖いものさ。だけど自由ならどんな自分でいたいかがやがて見つかる。まあ生き方を変えるチャンスはいくらあってもいいものさ。」



人生を変えたいかどうかは人それぞれですが、チャンスがあるというのは良いことです。つまり、それは今の日本のように豊かなで自由な社会であるということです。それを維持できるように一人一人が心がけて行動しないとイケナイと考えます。