オープンソースカンファレンス新潟


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今年2004年6月に設立された、日本PostgreSQLユーザ会新潟支部が主催して、新潟市でおこなわれたカンファレンスに行ってきました。

友人、知人、上司の元同僚など色んな人と会って挨拶しました。世間は狭いなぁ。

いろんなオープンソースコミュニティのトップクラスの方の講義を受けることができて良かったです。


ただ、対象レベルを低く想定されていたせいか、どのレベルの話をすれば良いのか、講師の方も苦慮されていたようで、聴いていてやや冗長なこともありました。

システム構築のインフラについて、どんどんオープンソースのプロダクトが使用できるようになっていることを確認できました。

データベースとしてPostgreSQLの解説があり、言語としてPHP,Javaの説明がありました。

機能面では、商用ソフトと遜色ないレベルまで向上しており、安定性という観点からは優れている面もあります。

しかしオープンソースのプロダクトを使用する上では、リスクテイクを考慮する必要があることと、ライセンス面での知識が必須なことが、ビジネスシステムを構築する上での障害となっています。

でも現在は仕事とは関係なくても、技術者の嗜みとしてオープンソースプロダクトやライセンスの経験、知識は必要だと思います。なにより面白そうです。


冒頭でボランティアの重要性を語られ、新潟県内をターゲットにしたNPOの設立構想をプレゼンされていました。

まったくもって同意します。


今後、人間社会においては、NPOの重要性が増していくことになると推測しています。

富の偏在を解消し、豊かな社会を築くことを人類共通の目標とするべきです。

効率の追求、生産性の向上、技術面での進歩、科学のブレークスルー。

そういった成果を利益追求のみに浪費するようでは、世界が抱える問題は解決されずに、深刻になるばかりです。


『無尽蔵の資源を手に入れたとき、人類社会は理想郷となるか?』

年下の畏友と2人で飲んでいる時に、投げかけられた公案です。


「そうなれば良いと思うが、資源の偏在は解消できても、才能の偏在があり、人間を人間たらしめている重要な要素である個性が均一でない以上、社会矛盾は解消しない。」

と僕は酔っ払って答えましたが、理想は追求してこそ理想です。


ホーガンが断絶への航海で提示した思考実験を現実化するための努力を忘れてはいけないのだと思います。