システム構築失敗例(AT&Tワイヤレス)


AT&Tワイヤレス | ずさんなプロジェクト管理が招いた悲劇 - CIO Online


コンピュータシステムの構築でトラブルが発生する事例が絶えない。

トラブルによって組織そのものがなくなってしまう例もある。

コンピュータシステムは企業の最も重要な部分だという当たり前のことを忘れているのではないか。

セールストークに乗って切り替えたり、権力闘争の場としたり、新技術の試験場に使うべきではない。

システムはキチンと動かすのは至難の業だが、ボロボロにするのはいとも簡単である。

それを軽々しく扱うのは、火薬庫のそばで火遊びをしているようなものだ。

考える中で最悪の事態を想定して備えるべき。それでも現実はその想定を超えることすらあるのだ。


この事例を参照すると、最初の打合せが始まって10分もしないうちに、全力で逃げることを考えるべき案件ですな。

ユーザー、ベンダー両者とも、誰ひとりとしてシステムを動かし業務を遂行することに責任を持とうとしていない。

自分自身が本来果たすべき役割とかけ離れたところで仕事している関係者しか居ない。


システム担当者が現状を変えたくなかった。自分の仕事が奪われることを恐れて必要な変革を嫌ったに過ぎないのではないかと推測する。

だってそういうところはいっぱい見てきているからね。

そしてその思い上がりを正そうとする管理者がいない。管理者のヒドイ怠慢を許さない経営者がいない。

自己保身に走るのもいい加減にしろよと。


また、新技術が「できる」と「使い物になる」とは違う。

情報技術は最先端でおこっていることと、ローエンドで必要な要件とは乖離がある。

最先端のテクノロジーを実装できるかなんて、どうでもイイことなんです。

確実に動く業務システムをくみ上げることがシステム技術者の本来の役割のはず。

教科書に従って組めば出来上がるのであれば、トラブルなんて発生しないのだ。


必要以上に複雑なシステムは失敗する確率が高い。一瞥して構造を理解できるようなシステムでないと成功は覚束ないのだ。


日本でもナンバーポータビリティの実用化は近い。ヨロシク頼むよ。キャリアの方々。